ハンバーガーの相場はいくらだろう。
ここ数年、アメリカの高級ハンバーガー店が日本に進出し賑わいを見せている。
日本でハンバーガーと言えば店舗数ではマクドナルドが一番だ。
中国産原料&賞味期限切れ食材の使用で客離れが進み、大量の店舗をクローズしたマック。2016年の春は多少、業績を持ちなおしたものの、消費者の見る目は厳しい。
100円マックもすでに定着したが、長い間、ハンバーガーやチーズバーガーはそれぞれ220円、240円で売られていた。それが20年ほど前に値下がりし、一時は65円にまでなったが、現在は100-150円の間で落ち着いている。大体セットを注文すると600円くらいというのが普通の感覚ではないだろうか。
ここに来て海外からの高級バーガーが人気を見せているが、実は日本でも同じような取り組みはしたことがある。マクドナルドは数年前に1000円バーガーを期間限定で発売したし、モスバーガーに関しては2005年あたりに「匠(たくみ)シリーズ」と銘打ち、素材から調理法などにとことんこだわったハンバーガーを発売して話題になった。
ちなみにマクドナルドの1000円バーガーはこんなラインナップだった。
厚切りのパイナップルを豪快に挟んだ「ゴールドリング」。
トリュフをきかせた「ブラックダイヤモンド」。
白いパンとチョリソが特徴の「ルビースパーク」。
これらはなんとすべて一日限定発売。
そんなこともあってほぼ、どの店舗でも完売したという。
モスバーガーは匠シリーズを1-2年は販売していたと記憶していたが、1日10食限定だった。日本人は期間限定に弱いので、そこを突いたナイスビジネスだ。
ちなみに匠シリーズもいくつか種類があったが、私が食したのは「アボカド山葵(わさび)」だった。
たしか遅いランチで2時ごろに行ったと記憶しているが、そもそも1日10食限定なのに午後2時の時点でまだ販売している時点でおかしいと思うべきだった。
まずはナプキン、ナイフ、フォークが運ばれ、やや高級感が漂う。そして使用されている素材(やさいや調味料、肉など)の出所先と責任者の名前が書かれたカードが手渡された。しかし正直「このトマトは長野県の佐藤さんが作りました。」などと急に言われても、別に知り合いでもないので実感が沸かない。
そしてついにハンバーガーが運ばれた。
第一印象。「小さっ!」
味はなかなかだった。しかしあっという間に食べ終わり、しかも食べ終わった瞬間にグーッとお腹が鳴ったところから、心も体も満たされるまではいかなかったという事か。
アメリカの高級バーガーが増える中で、日本のハンバーガーショップがどんな商品を出してくるのか注目である。