日本人なら誰もが食べたことがあるであろう「ハイチュウ」(森永製菓)。
その歴史は40年以上も続き、2015年までには165種類もの味を開発・発売した。
私も3か月かかって入れた銀歯がたった1個のハイチュウで取れるという苦い経験がありつつも、今でも時々は口にするお菓子だ。
そしてここ数年、ハイチュウは海を超え、世界中で大ブームに。
ハイチュウが世界でも成功した方法、そしてその魅力に迫る。
①ハイチュウの歴史を簡単に振り返る
②世界に広まったきっかけ ハイチュウからHi-Chewへ
③ハイチュウの魅力、これからのハイチュウ
①ハイチュウの歴史を簡単に振り返る
ハイチュウがこの世に誕生したのは1975年のこと。
今よりも40年以上も前の話だ。
ちなみに初代ハイチュウと最近のものの比較はこちら。
なんか初代ハイチュウはアポロチョコっぽい…。
一番最初に発売されたのは「ストロベリー味」でした。
それから165種類も出るとは…。中には「ドリアン味」なんていうのもありましたからね。
よく商品開発会議で通ったなと。(笑)
今でも「つぶつぶ○○味」や「こたつでみかん味」など変化球すぎる味も発売されています。
こたつでみかんって…こたつ関係ないでしょ。
②世界に広まったきっかけ ハイチュウからHi-Chewへ
ハイチュウが全米に広まったきっかけの話は有名だ。
当時、メジャーリーガーの田澤純一選手が何気なく「ブルペンバッグ」に入れていた「ハイチュウ」が「ボストン・レッドソックス」のチームメートにあげたところ、ものすごく気にいったのだとか。
田澤選手が森永の米国拠点に箱買いしたい旨を伝えると、その人気と可能性を受けて森永は全チームにサンプルを配布。そこで爆発的な人気となった。
人気がメジャーリーグ全体に広がったため、いまではミネソタ・ツインズやシカゴ・カブス、さらにはNBA(北米プロバスケットボールリーグ)のニューヨーク・ニックスともスポンサー契約を締結している。そういえば試合中に会場に「Hi-Chew」の文字を見かける時があるなあ。
そして今は米国から世界中へ広がっている。
元はといえば1人の選手から。
何億とお金をかけるよりも信頼できる人物からの情報、口コミはマーケティングで最も有効な手段だろう。
③ハイチュウの魅力、これからのハイチュウ
ハイチュウは味だけでなく、他にもいろいろと展開している。
職業体験ができる「キッザニア」では、自分で好みのハイチュウを作れるブースがあるが、いつでも開場と共に予約でいっぱいになり一瞬で満席御礼となってしまう。
すごい人気だ。
製品の中での変わり種は「ハイチュウアイス!」
なんと冷凍されているにも関わらず特殊製法で作られたこのアイス、真ん中の白い部分はハイチュウの食感を残しているという。
私も一度、食べたが、とっても不思議な感じだった。
でもしっかりハイチュウだった。
これからもハイチュウが見せてくれるであろう驚きに注目したい。