春巻き弁当の悲鳴

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うちの近くのコンビニの店員が最近変わった。

詳しくはわからないが、若い女の子が辞め、代わりにかなり高齢の女性パートさん(推定70歳)が入ったらしい。

まだ慣れていないのか元から作業が遅いのか、いつも彼女の勤務中にはレジに長蛇の列ができる。まあ別に気になる程度でもないので、その日は目的の弁当を手にとり順番を待った。

ちなみにメニューは春巻き弁当だ。

やっと私の番になり、あたためてくれるように頼むとそのおばあさんは弁当をおもむろにレンジへ放り込みボタンを押した。するとなんとレンジには「2:30」の表示が。まさか2分半じゃないよな…と思い、レンジを見守っていると、「2:30、2:29、2:28…」と減っていく。やはり1分半じゃん!と思い、急いで教えようとするが、「いや、もしかしたらレンジが弱くてワザとそうしたのかも」などと余計な想像だけが膨らみ、そのままにしておく事にした。

途中で「ボンッ」「バンッ」と聞こえてくる破裂音はまるでおかずの悲鳴のようだった。

そして2分半後、「ジューッ!」という調理音とともにでてきた私の弁当。

何しろ、レンジから弁当をだそうとしたおばあさんが「アチッ!」といって触れられなかったくらいだ。

ちなみに余談だが、熱いものを触ったときに耳たぶを触るのは日本人だけで、あれは日本の文化だ。耳たぶは比較的いつも温度が一定という生活の知恵(?)を生かした行動であり、数少ない耳たぶの用途を効果的に用いた日本人のファインプレーといえよう。

閑話休題。出てきた弁当は悲惨なものだった。おかずとして入っていたから揚げは、脂肪はすっかり流れ落ちスジのみ残ったカチカチ肉に。

春巻きはとっくに破裂して原型をとどめず、まるで中華丼のようにご飯の上にかかっていた。

あーあ、春巻き弁当食べたかったなあ。(>_<)


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