先日、ジムの帰り道に家の近所にあるラーメン屋へ寄った。私はラーメンが大好きだ。しかしこの日は急にかた焼きそばが食べたくなり行ったのだった。
かた焼きそばは麺のバリバリ感とあんかけのハーモニーが素敵だ。少しやわらかくなっただらしない状態の麺も、またうまい。
そんなわけで注文したかた焼きそばが届き、楽しく食事をしていると悲しいかな、あんかけの中に髪の毛が混入しているではないか!一気に気分を害され、店員に指摘したところ、奥から店長が出てきて頭を下げた。店長の頭はすでに高齢化が進み、砂漠化していることから彼が無実であるのは明白である。店員、つまり自分の部下の為に頭をさげている彼の気持ちを汲み、その場はそのままおとなしく退却する事にした。すでに半分程食べていたが、代金も一切払う必要はなかった。それなら最後の一口で髪の毛を発見した方が若干、特だった気もする。
それからしばしの間、悪いイメージが払拭できずにその店から足が遠のいていたが、午前3時までオープンしているという便利さもあり、あと一度、名誉挽回のチャンスを与える事にした。再び店に行き、かた焼きそばを注文したのである。
しかしある晩、夜中まで自宅で仕事をしていた私は空腹に勝てず、ついにもう一度行ってしまいました。考えてみれば店員さん達も一生懸命、注文された品を作っているのだ。その過程の中で偶然に偶然が重なり、たまたま髪の毛が私のかた焼きそばにハラリと落ちてしまったのだ。わざとではない。夜中まで働いていてお互いに眠いのだ。それに三度目の正直と言うではないか、と自らを正当化させ店内へ。
今回は安全をとって「豚飯」を注文。ご飯の上にチャーシューとノリが乗っているだけのシンプルな一品だ。これなら髪の毛が混入してもすぐに気づくだろう。
そして出てきた豚飯はなかなかの美味でおいしくほうばっていると、口の中で突然「ガリッ」という音が。
「・・・?」と思い口から出してみると、なんと卵のカラが!
しかも、この料理に卵が一切使われていないところが一層の不気味さを演出している。
もう二度と、二度と行きません。
今回の教訓。
(×)三度目の正直
↓
(○)二度ある事は三度ある