下を向いて歩こう。
私の去年のテーマである。
このテーマを決定させたのは昨年の1月の出来事。
ある日、コンビニの前で1冊の通帳を発見。
おもむろに拾い上げ、中身を確認した。やはり人間、こういう時は落とし主以上に残高も気になる。
そこで残高を見てみると・・・・
「¥11,000,000.-」
な、何と1100万円である。
とっさに頭の中で計算する私。仮に落とし主が現れて1割のお礼をもらったとしても110万円。
そしてもし落とし主が現れなかったら・・・・1100万円ゲットである。
新年早々、まさにタイムリーなお年玉(落とし玉?)である。
ちなみに通帳の名義を見てみると、どこかの会社の社長らしい。名前の横にちょこちょこと社名も書いてある。
さて、どうするか。まず暗証番号を9999通り試して・・・・ではなく、警察だ。
遺失物法では、拾得者は、速やかに、拾得をした物件を遺失者に返還するか、または警察署長(なぜか署長)に提出しなければならないと定められている。
しかし近くの警察がわからない。
そこで私はインターネットでその会社の電話番号を調べた。そしてかけて待ち合わせする事に。
…結果だけ。先に。
お金は1円ももらえなかった。もらえたのは富士急ハイランドの割引券。本屋のレジとかに置いてあるものと同じ。
そしてなぜか開封済みのガム1つである。しかも「拾ったのならもっと早く連絡しろよ。」という態度でその社長は去っていった。
後日、私はその会社と再度コンタクトを取り、相手の態度やバカにした品、そしてこちらも忙しい中での行動だったことを伝え、結果、謝罪文などは送られてきたのだが、時間を浪費しただけだった。
ああ、警察にはじめから届けておけば良かった。
そう思い、下を向いて歩く人生に。また何かを発見するかもしれない。
1か月後、それからキャッシュカードを2枚拾った。
それぞれもらえたものは
・千葉名産トマトパイ (聞いた事ない上に激マズ)
・心からのお礼の手紙
以上である。
うーむ、やはり奉仕は無償の心からやらなくてはいけない。