ディズニーランドは別名「夢の国」と言われている。
確かにあそこには独特の雰囲気があるし、何度行っても不思議と飽きない魅力がある。
最近はシンデレラ城に絵を映し出すプロジェクション・マッピング(ワンス・アポン・ア・タイム)も人気だ。
魔法(マジック)をテーマにしたパレードやアトラクションなどもあるが、ディズニーランド内に流れているそんな不思議な雰囲気こそがマジックなのかもしれない。
以前にある若夫婦がディズニーランドに行った時の事。
二人はランド内のレストランに入り、ランチメニュー2つとお子様ランチを注文した。
別に子供を連れているわけでもなさそうなので、そこで働いているウェイトレスはお子様ランチは年齢制限があり、大人は注文できない事を伝えた。
それを聞いてとても気落ちする2人。
そしてその男性はこう語った。
「そうですか、それは残念です・・・。実は今日は息子の命日でして。息子はずっとディズニーランドに行きたがっていたんですが結局来れずじまいでした。だからせめて今日はその子も一緒に、という気持ちで来たんです。」
ウェイトレスはすぐにその事をマネージャーに伝えた。
マネージャーは話を聞くと、その若夫婦を貸切用のVIPルームへ招待し、そこで食事をさせた。
テーブルにはもちろんお子様ランチも置かれていた。
食事後、マネージャーはその夫婦にこう挨拶したという。
「是非、もしまたお子さんができてここに戻ってくる事があれば、またどうぞこの部屋で食事してください。私共はお待ちしております。」
この話は実話である。
そしてこれが本当の夢の国だろう。