2015年の流行語大賞が(いつのまにか)決まった。
「爆買い」「トリプルスリー」
の2点だ。
今回は話題になったニュースとスポーツからの1点ずつの選出となった。
「爆買い」は中国人観光客が日本に来て大量に物を買っていくところから。
「トリプルスリー」はプロ野球で一人の選手が打率3割以上、本塁打30本以上、盗塁30個以上の成績を記録したことを表す言葉だ。
あまり頻繁に出る記録ではないのだが、今年はソフトバンクの柳田悠岐選手とヤクルトの山田哲人選手がそろって達成している。
流行語大賞というと、その年の一発屋のお笑い芸人が受賞することも多いのだが、候補自体を見ると「なぜこれが選ばれたのか」「こんなものはほとんど使われなかった」と指摘を受ける候補、ノミネート作品も少なくない。
今回は流行語大賞に関して、以下の2点に迫ってみる。
1.歴代の受賞作品は。
2.意味不明なノミネート(候補)
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1.歴代の受賞作品は。
<ここ10年間+の流行語大賞>
2014 「ダメよー、ダメダメ。」「集団的自衛権」
2013 「今でしょ!」「じぇじぇじぇ」「おもてなし」「倍返し」
2012 ワイルドだろぉ!
2011 なでしこジャパン
2010 ゲゲゲの
2009 政権交代
2008 アラフォー/ グー!
2007 どげんかせんといかん/ハニカミ王子
2006 イナバウアー/品格
2005 小泉劇場/想定内(外)
2004 チョー気持ちいい
どれも今や懐かしい作品となっている。
また大賞に輝いた作品はさすがに聞いたこともあるし、自分でも口にしたことがあるものが多い。
しかしこれらの大賞の他にも、毎年数十のノミネート作品が発表されているのだが、中にはかなり疑問なものも含まれている。
2015年のものを例に見てみよう。
2.意味不明なノミネート(候補)
2015年の流行語大賞では惜しくも大賞には輝かなかったものの、ノミネートに納得の作品も多々あった。
「刀剣女子」
・刀剣が好きな若い女性の事。元々「刀剣乱舞」というゲームで、刀剣を擬人化したイケメンキャラクター「刀剣男士」が登場し人気が出た。しかしそれをきっかけに博物館などに足を運ぶ女性の数が急増し、実際に模造刀などを購入する女性も激増した。大きなブームとなっただけでなく経済的にも日本文化的にもおいしい話なのでこれはわかる。
「ラッスンゴレライ」「あったかいんだから」「安心してください(穿いてますよ)」
・お笑い芸人のネタから。それぞれ8.6秒バズーカ、クマムシ、とにかく明るい安村のネタだが、主に上半期に流行したことから、大賞選考時のインパクトには欠けたのかもしれない。また流行語大賞を受賞したお笑い芸人はすぐに消えるというジンクスもあるらしく、まあこのあたりの作品はノミネート止まりでも良いのかと。
「まいにち、修造!」「火花」
・熱すぎる男、松岡修造の言葉が日めくりカレンダーになった作品。なんとカレンダー業界では異例の100万部を超える売り上げを達成(ちなみにカレンダーは平均1万部程度の売り上げ)。またお笑い芸人の又吉直樹が書いた小説「火花」も芥川賞を受賞し、240万部を超えた。これらは流行語といか話題性の方が強い気もするが、選ばれても何らおかしくない。
「 五郎丸(ポーズ)」「エンブレム」
・年末のラグビーW杯で日本の歴史的な勝利と大活躍を受けて、日本ではマイナースポーツとされているラグビーにも注目が集まった。その中の中心選手の五郎丸がプレースキックの時に手を合わせるポーズ…ポーズ!? もはや言葉でもないものが流行語大賞の候補に。そしてスポーツ関係でいえば、確かに盗作疑惑のあったエンブレムは話題にはなった。
問題はここから先のノミネート。
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「上級国民」
「切れ目のない対応」
「存立危機事態」
「駆けつけ警護」
「国民の理解が深まっていない」
「自民党、感じ悪いよね」
「とりま、廃案」
少なくても私は一度も使ったことのない言葉だ。
私の周りの人間も同意見。むしろ流行させたい、意識に植え付けたいものなのではないかと。一部の政治家しか使わなかった言葉もあるようだし。
まあ、流行語大賞は正式名称は「新語・流行語大賞」なので、新しくできた言葉=新語という観点からは間違っていないのだが。
謎だ…。
ちなみに栄えある第一回流行語大賞を知っているだろうか。
1984年「○金・○ビ」(まるきん・まるび)
でした!
知らん!